赤ちゃんが寝てくれない!泣き止んでくれない!そんな時でもイライラしない思考法

育児のこと

どうも、あべしです。

今回は子育てをする上でイライラしない(しにくくなる)自分なりの思考法を紹介したいと思います。

父になる

去年、娘が生まれて父になりました。
出産直後、分娩室でまだ目も開かない娘の顔を見て、
何があっても全力で守る、そして寵愛しようと心に決めました。

この時には娘を育てていく上で
「イライラすることなんて絶対にない。ありえない。」
そう確信していました。
しかし、現実はそう甘くはなかったのです。

自分の思い通りにならない

娘を連れて家に帰ってからというものの、
「夜中に突然泣き出す」「鬼の寝ぐずり」「ご飯を全然食べない」「オムツ替え時のスーパーローリング」「触っちゃダメなものに触りまくる」などなど
子育てが自分が思った通りにはならず、日々イライラが募るばかりでした。
時にはイライラしすぎてトイレで叫んだりもしました。
当時は本当に辛かったです。

でも、冷静に考えれば子育てが自分の思った通りになるなんてありえないわけです。なぜなら、娘も赤ちゃんとはいえ人間なわけで、

一人の人間に「自分のしてほしいことを押し付ける」ことはエゴ以外の何ものでもないわけです。

「赤ちゃんだから」という理由でエゴを押し付けていいなんてことはありません。
そして、娘を「赤ちゃん」という枠で捉えていた自分を猛省し、とある思考法を取り入れました。

イライラしない思考法

では、どのような思考法を取り入れたか。
それは…
「他者は思い通りに動かすことができない」
と考えるようにしました。

「え、なんだ、当たり前じゃないか」

と思われるかもしれません。
が、育児をする中でこの考え方を「意識的に考える」ことは、(あくまで個人的な感覚ですが)なかなか難しいです。

ちなみに、この考え方は心理学者アルフレッド・アドラーの「課題の分離」という考え方を参考にしています。

「課題の分離」という考え方に関しては「嫌われる勇気」という本に詳しく記載されています。

では、この思考法に関して説明していきたいと思います。

この思考法のポイントは以下の4点です。

  • 相手の行動をコントロールしようとしない
  • 相手をコントロールしようとせずに行動をフォローする
  • 相手に行動を強要しない
  • 相手をコントロールできなくても気にしない

相手の行動をコントロールしようとしない

相手にしてほしいことがあったとしても、「何をするか、何をしたいか」というのはあくまで「相手」の問題なので、こちらの思い通りにコントロールすることはできません。

相手をコントロールしようとせずに行動をフォローする

相手の行動をコントロールすることはできませんがフォローすることは可能です。

これ、いまいちピンと来ないかもしれません。
(自分も最初はわけがわかりませんでした。)

先ほど紹介した「嫌われる勇気」の中にとてもわかりやすいイギリスのことわざが記述されていたので、こちらを引用させていただくと…

「馬を水辺に連れていけても、水を飲ませることはできない」

要するに「馬が水を飲むかどうか(行動)は馬次第であり、こちらができることは馬が水を飲みやすいように水辺に連れていく(フォロー)しかできない」ということです。

相手に行動を起こさせたいのであれば、その行動を起こさせるだけの質の高いフォローをすることが重要です。

ただし、そのフォローによって相手が行動を起こすかどうかは別問題だということを念頭に置いておく必要があります。

相手に行動を強要しない

ここまで読んでいただければ”強要”が無駄だということがわかっていただけると思います。
また、強要することにより相手との関係性も悪化の一途をたどると僕は考えています。

相手をコントロールできなくても気にしない

これが一番大事なことです。

たとえ、フォローを行なったにも関わらず相手が思うように動かなかったとしても、気にしてはいけません。

前述のように「動くか動かないかは相手の問題」であり、こちらでコントロールはできません。
自分が関与できない問題に対してイライラを募らせるのは非常に不毛です。

ただ、初めはどうしても気になってしまうと思うので「意識的に気にしない」ように心がけましょう。

これを行うだけでも個人的にはかなるストレスがかなり軽減されている感覚があります。

寝かしつけの場合

では、子育てをする上でどのように思考法を利用するべきなのか「子供の寝かしつけ」具体例として説明したいと思います。

ゴールは「娘が寝る」です。
しかし、「娘を寝かしつける」ことはできません。
(相手の行動をコントロールしようとしない)
ただし、娘が寝やすい環境・状態を作ることができます。
(相手をコントロールしようとせずに行動をフォローする)

例えば、

  • 空調を快適にする
  • 膝の上にきたらトントンする
  • 快眠音楽を流す
  • 眠くなさそうであればベッドの上で一緒に遊ぶ
  • 絵本を読む
  • ねんねの時間と語りかける

などです。

あまりにも寝ないからと無理に揺らしたりするのはNGです。
こちらは「寝やすい環境を作る」こと(フォロー)に全力で取り組みます。
(相手に行動を強要しない)
ただし、このフォローで娘が寝るかどうかは、あくまで娘の問題なので寝なくても気にしてはいけません。
(相手をコントロールできなくても気にしない)

寝かしつけに思考法を取り入れると上記のような考え方になります。

ただ、

「寝ないことを気にしないと言うことは理解した!けど、全然寝てくれないのはやっぱり辛い!体力が持たない!」

こんな風に思う人もいると思います。
気持ちは十分わかります。
こちらも親である前に人間なので、このような感情を持つのは当たり前です。

僕の場合は「自分たちもベッドの上で一服するぐらいの軽い気持ちで挑む」ようにしました。

あくまで、個人的な意見ですが子育てにおいて「ある程度の手抜き」は非常に重要なことだと考えています。
「辛い思いをさせない」これさえ守っていれば全力で子育てをする必要はないと思っています。

なので、一緒に動画を観たり、スマホいじったりしてゆったり過ごすようにしました。

強要はせず、ゆったりとフォローだけを行い眠ってもらう。時間はかかると思いますが、ふれあいの時間だと思って気軽に楽しんで行うのが大切です。

そして、何より大事なのは「夫婦間での協力体制」です。
これは、どんな思考法よりもストレス軽減には効果的です。
これに関しては長くなりそうなので、また別の機会に…

おわりに

子育てをする上でイライラしない(しにくくなる)思考法について説明しました。

僕はこの思考法を取り入れてから、体感80%ぐらいイライラが解消された感覚です。
(完全にストレスを取り去ることは人間である以上不可能だと考えています。)

また、この思考法を取り入れた副次的な効果として、
日常でも「自分がイライラしている理由」を客観的に分解できるようになり、ストレスに対して無駄にパワーを割くことが少なくなりました。

イライラの抹消することはできないまでも、
「なぜイライラしているのか」「そのイライラに対して自分は何をすれば良いか」「イライラの原因として制御できること、できないことはなんだろうか」
ということを考えることによりイライラの「度合い」を制御することができるようになったと感じます(当社比)

この思考法がみなさんの育児におけるストレス軽減に少しでも役に立てば…思っています。

ではまた。