土地・工務店探しで失敗しないために!注文住宅を建てたくなったら必ず「お家調書」を作ろう!

お家のこと

どうも、あべしです。

お家連載第二弾です。

前回はお家を建てるはじめの一歩として「人生設計とライフスタイルを考える」ということを紹介しました。

お家を建てたい!でも、最初は何をしたらいい?お家を建てるはじめの一歩
どうも、あべしです。(久々の更新です…) 今回はお家のお話です。 昨年、注文住宅を建てました。 実際にお家を建てた経験から”お家に関するノウハウ”をいくらか得たので、 そのノウハウを元に注文住宅を検討している方に役に立つかもしれない情報や自分なりの考え方を複数記事に渡り紹介していきたいと思います。 ちなみに“考え方”や“負担を減らす施策”などをメインに書いていこうと思っているので、具体的な情報(頭金はいくらあったらいい!、こんな設備があるといい!など)を求めている方はそっ閉じ推奨です。 そもそもなぜ書こうと思ったか ※ここは飛ばしてもらっても構いません お家を建てるうえで「何をしていいかわからない」と思っている人は多いのではないでしょうか。自分もその一人でした。 そんな自分がお家を建てるうえで行なった実際の施策や成功例、失敗例などを具体的に共有することで、これから「お家を建てたい!」と考えている人が“暮らしやすいお家”を建てるための“道しるべ”に少しでもなれば良いなと思い、書くことにしました。 結論 先に結論を言うと、 お家を建てたいと思ったらまずやるべきことは… 人生設計を考える 今の自分のライフスタイルを考える この2点です。 では、それぞれについて説明していきます。 人生設計を考える 自分の人生設計を考えるということは、 子供は何人が理想か? お家のリフォームは考えているか? 住み替えをするか? 車は何台所有か? などを明確にすることです。 明確にできると、部屋数や間取り、屋根や外壁の種類などお家の“大きな部分”を決めやすくなります。 とはいえ、「そんな将来のことはわからん!」なんて人もいると思います。 かく言う私たちももちろんそうでした…。 ただ、「こうしたいなぁ」「こうなるといいなぁ」というふわっとした考えでも全然問題ないのでまとめておくと、“土地選びの手がかり”や“工務店さんとの相性”などの判断材料となるため、自分たちの「人生の理想・希望」はまとめておくのことがおすすめです。(これはライフスタイルも同様です。) 今の自分のライフスタイルを考える 自分のライフスタイルを考えるということは、自分の“生活リズムや日常の動き、趣味、嗜好”などを明確にするということです。 平日は毎日〇時に家を出て〇時に帰ってくる お風呂に入った後に必ず〇〇をする 家に帰ったらまず〇〇をする 有田焼の湯呑みを集めるのが好き 無垢材が好き など、どんなに些細なことでも構いません。 いろいろなことが明確になればなるほど、 動線や収納数、棚や窓の位置や高さなど “細かな部分”が決めやすくなります。 我が家の場合を例に挙げると、 私も妻も共に漫画が好きで、大量の漫画を収納する棚の位置をどうしようか迷っていました。 そこで、二人のライフスタイルを分析したところ、二人とも寝る前に読むことが多いので、寝室に大きめの備え付け本棚を設置しました。 実際に設置してどうだったかというと… ベッドからアクセスしやすい(取り出しやすく、戻しやすい)ので、今まで発生していた本が床や枕元に散乱するということがなくなり、ストレスなく過ごすことが出来ています。 寝室の本棚 まとめ 今回は家づくりを考えた時に、はじめにやることとして 以下2点について説明しました。 人生設計を考える 今の自分のライフスタイルを考える この2点が今後”お家を建てる”ための軸となります。 “お家を建てる”時にはたくさんの判断を求められたり、不測の事態が頻発します。 このようなことは少なからずメンタルに影響を及ぼし、時には正常な判断を下せなくなってしまうこともあります。 (私は蚤の心臓なので、気分の沈み方が尋常じゃありませんでした…) ただ、そのようなことが起きた場合でも、軸となるモノがあることでそれを確認すれば自分が”やりたいこと・すべきこと”がわかり、メンタルへの影響を最小限で済ませることができます。 […]
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今回はその考えた情報のまとめ方である「お家調書」について紹介します。

お家調書って?

お家を建てるには手がかりとして様々な情報が必要となります。
その情報をまとめたものをお家調書と言います。

まとめる情報は前回説明した「人生設計」や「ライフスタイル」はもちろんのこと、名前や年齢、職業、趣味などのパーソナルな情報、今の家の情報、理想のお家の情報など様々です。

何にまとめればいいの?

まとめることができればノートだろうが、メモ帳だろうが、テキストエディタだろうがなんでもOKです。
要は後から確認できるように書いてあれば問題ありません。

ただ、個人的にはgoogleスプレッドシートをオススメしたいです。

スプレッドシートをオススメする理由としては

  • 可読性・一覧性が高い
  • 編集が容易
  • 複数人での編集・共有が可能
  • スマホさえあれば閲覧・編集が可能

などなど、使うメリットがかなり多いためです。

どうやってまとめるの?

まず、必要となりそうな情報をザッと書き出します。
そして、それに対しての回答を書きます。
コレだけでOKです。

スプレッドシートの場合は、必要な情報のカラムと回答のカラムを作成してどんどん追記していきます。

キャプション
スプレッドシートの例

僕らの場合は僕と奥さん、二人分の回答カラムを作成しました。

お家調書を作るメリット

備忘録になる

自分たちの考えをお家調書としてまとめておけば、後々確認できる資料として機能します。

基本的に頭だけで考えていることは必ず忘れます。
些細な情報や、意外な情報がお家づくりの重要な手がかりになることもあるので文字に起こしておくことは非常に重要です。

考えを整理できる

文字に起こすことで思考が顕在化され、本当に思っていることや、必要なことが見えてきます。
これにより、考えの矛盾点なども見つけやすくなります。
(赤ちゃんが動きやすい家にしたいのに、小上がりの畳の部屋が欲しいなど)

土地探しのモノサシになる

いざ土地を探そうとなった時に、ふわっとした条件だけだと「どういう土地を探せばいいのかわからない状態」になってしまうことがあります。

お家調書をまとめておけば、これを基準として土地を探すことができるため時間や労力を最小限にして理想の土地を探すことができます。

また、探すべき軸が明確になっているので、
住みやすい家という観点からの土地選びが失敗しづらくなります。
(資産価値という観点は除外しています)

工務店さんとの打ち合わせがスムーズになる

打ち合わせの際にお家調書を持っていけば、一から希望を考える必要がなくなるので、打ち合わせの時間を有意義に使うことができます。

また、個人的には

打ち合わせの前に担当者にお家調書を送付する

ことをオススメします。

僕らの場合ですが…
送付することで、考えを担当者と共有することができたので、常に同じ方向を向きながらお家づくりを進めることができました。

さらに、「やりたいこと」「やりたくないこと」「予算」などを明確に担当の方にお伝えしているためか、無駄な提案や謎のオプションの押し付けなどは発生しませんでした。
(僕らの場合はそもそも担当者の方が寄り添って進めてくれる方だったというのもあるとは思いますが…)

参考にした本

ここまで紹介してきたお家調書ですが、
実は丹羽修さんの家を建てたくなったらという本を参考にしています。

巻末にはお家調書のテンプレートが載っています。
このテンプレートには、この本の著者であり、現役の設計士さんである丹羽さん目線で「お家を建てる際の必要な情報」が必要十分記載されているので、このテンプレートを元に情報をまとめるだけでも万事OKだと思います。

ちなみに、僕らはこのテンプレートをベースに自分たちが必要と思う情報を追加して作成しました。

また、この本はお家を建てる上で参考になる情報や知識がたっぷりと書かれているので超絶オススメです。
これ一冊読むだけでもお家づくりに関する理解は相当深まりました。

まとめ

考えをまとめるためにお家調書を作りましょう。

土地を探したり工務店を探したり、いきなり大きく動こうとするとエネルギーを使い果たして、諦めてしまう可能性が高いです。
(自分がそうでした)

なので、お家調書のような身近で小さなことから始めると、継続的に進めることができ、かつ後工程が楽になるので個人的には本当にオススメです。

では、今回はこの辺で。